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カスピ海沿岸のチャールースへ キャビアを求めて

テヘランからカスピ海は地図で見ると結構近い。

カスピ海が見てみたい、そして特産品のキャビアを現地で食べたい。

そんな思いを胸に抱いてテヘランの西バスターミナルからいざチャールースへ。

Alburz Mountains


イランペイマというバス会社で320,000リアルしたチケットを買い約5時間ほどかけてアルボルズ山脈を超えて行くという行程。

チャールースは直線距離では100kmほどだがグネグネした道なので時間がかかるそうだ。


しかしこのバス旅は景色が最高だった。

アルボルズ山脈を抜けていく際に見える大地のうねりや地球がむき出しになったような景色に私は目が釘付けだった。

ただし岩山の落石事故はいつあってもおかしくない危険な道でもあると思った。

そしてカスピ海側の山に入るとガラリと景色が変わっていく。

岩石だけの山から霧に包まれた山に変わり緑が見え始めてくる。

日本の景色にも似ていてこの景色の変化が一番良かった。

旅行は目的地よりも移動そのものが楽しかったりする。


イランの若者
途中のトイレ休憩のとき兵士が話しかけてきた。

イランでは兵役があるようで2年間行かねばならないらしい、だからよく見かけるのか。

Nik Hatam Apartment Hotel
バスで降りたら泊まる予定のNik Hatam Apartment Hotel までタクシーで向かった。

値切って1泊700,000リアルだったがリビングもキッチンもあるので快適だった。

そして徒歩1分でカスピ海というロケーション。

今日はもう日が暮れてしまったので明日の朝にでもカスピ海を拝むことにした、風が強くて寒いし。

と思ったが海岸までとりあえず行ってみるとさっそく一人のオッサンが話しかけてきた。

車が砂地から抜け出せなくなったので手をかしてほしいのだと。

女性3人が押していて私も加わったが動かなかった。

こういう時はタイヤと地面の間に何か噛ませるかタイヤの空気を抜くかしないといけない。

幸い近くに毛布が2枚捨ててあったのでそれを噛ませて無事脱出できた。

お役に立ててなによりでした。

意外と人はいた
翌朝海岸まで行くと薄いコーヒーのような色で綺麗ではなかったけど、やはり海と言ったほうがいいほど大きな湖にしばしば見とれた。

漁に行くおじさん
波は結構荒れている様に見えるがこんな中で漁に出ていく一人のおじさんがいた、それも絨毯を敷いた筏で。

私には無謀にも映り勇者にも見えた。

ケバブ
さて、あとはキャビアを探すか。

レストランで食事がてらキャビアはどこで買えるのか聞いてみると、この界隈で売られているものはコピー品で偽物だという。

本物は高いからやめておけ、と。

ランプフィッシュか何かだろうか?

ホテルに帰ってから調べてみるとサメの数が激減して2010年から5年ほど禁漁になっていたみたいでキャビアも高騰しているのだとか。

ホテルのレセプションの人にどこか安いとこはないだろうか聞いてみると市場を紹介された。

そこはそこで面白そうだがキャビアは塩漬けにするので市場は違うんじゃないかと思い断った。

テヘランでも食べれないことはないと思うがここまでこれて十分だった。


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